実に5,000年以上もの歴史を持つタイの陶器。
セラドン焼きやベンジャロン焼き、ブルー&ホワイトなどのタイの伝統的な器は、色鮮やかなタイ料理を彩るのに欠かせない存在です。
伝統食器というと敷居が高く感じられますが、和食にも合うものが多く、私たち日本人の日常にも手軽に取り入れることができます。
この記事では、タイの有名な器たちを紹介するとともに、バンコクでそれらを買えるショップも綴っていきますね。
セラドン焼き
タイの伝統食器といえば、まず名が出てくるのがセラドン焼き。
淡いメラルドグリーンやブルーの色味に、小さなひび割れのような模様が特徴です。
天然原料のみで作られ、その風合いはひとつひとつ違っていて、それもまたセラドン焼きの魅力のひとつ。
タイ料理だけでなく和食とも合うので、日本人にも人気が高い器です。青も可愛いですよね。
ちなみに、このへんの食器もセラドン焼きの一種かと思ってたんですが、タイ食器に詳しい人に聞くと「これはセラドンではない」とのこと。
確かに安いもんね。あくまで「セラドン風」ってことかな。
- Celadon Shop(チャトチャックマーケット)
- The Legend(BTSラチャテウィ近く)
- Near Equal(スクンビットsoi47)
セラドンの本場はチェンマイ!チェンマイに行かれたときには、ぜひセラドン巡りをしてみてね−!
ベンジャロン焼き
タイの伝統工芸の中でも一、二を争うゴージャスな装飾のベンジャロン焼き。
スコータイ王朝からアユタヤ王朝時代に移り変わるときに中国より伝えられ、その後タイ王室御用達の陶器として確立されました。
真っ白な磁器に、熟練の職人さんが手描きで模様をつけていくんですが、この緻密で繊細な絵柄が手描きだなんて信じられません。
アンパワーにあるピンスワンは、タイ王室御用達で大人気。
スターバックスとのコラボカップも有名です。
そうそう。プロンポンにあるホテル・137 PILLARSではモダンなベンジャロン焼きのポットが使われていてとても可愛かったです。これはどこのなんだろう。
スクンビットには絵付け体験のできるお店もあるので、是非体験してみてください!
配色を考えて、一筆ずつ塗っていくのは楽しいですよ。
- チャトチャックマーケット(JJ Benjarongなど)
- イセキュウ
- ピンスワン(アンパワー)
ブルー&ホワイト
ベンジャロン焼き、セラドン焼きと並ぶ、タイの三大陶磁器のひとつと言われているブルー&ホワイト。
中国から伝わったもので、タイ語で「ラーイ・クラーム(藍色模様)」と呼ばれています。
ブルー&ホワイトでの定番の模様が、パイナップル柄。よく見るとパイナップルの絵柄が描かれているんです。
青×白だけじゃなくて、こちらの緑?グレー?×白も素敵です。
ブルー&ホワイト食器はよくタイ料理屋さんでも使われていますよね。セラドン焼きと同じく、和食でも使いやすいのがポイント。
- チャトチャックマーケット(THONG CHAROEN CERAMICなど)
- TONPO(アマリンプラザ ※2022年現在改装中のためThe MARKETにあり)
- Chico
- MANA OUTLET
- BAAN CHARM
サンカローク焼き
サンカローク焼きは、14世紀頃からスコータイのサンカロークという地域で造られた陶磁器で、インドネシアやフィリピンなどに輸出されていました。
今でもスコータイにはたくさんの窯跡や工房が点在しています。
モチーフとして、魚や植物柄がよく使われているのが特徴です。当時の職人さんたちが、暮らしの中でそれらを大切にしていたんでしょうね。
サンカローク焼きをバンコクで取り扱うお店は少ないんですが、スクンビットにある日系雑貨屋さんKOONでカロン焼きと共に販売されています。
ニワトリ食器
伝統食器というと少し違うかもしれませんが、鶏柄もタイを代表する食器のデザインです。
赤い縁に彩られたお椀や平皿は、価格も安価で多くの食堂で取り扱われています。
これらの産地はランパーン。チェンマイのお隣の県です。
BIG-Cなどの量販店でも購入可能。最近はプリントのものも多いですが、個人的にはハンドペイントの鶏柄が味があって好きです。
これは私のお気に入りの調味料入れ。茶碗蒸しを作るのに使っています。
- チャトチャックマーケット
- MANA OUTLET
- BAAN CHARM
- BIG-Cなどの量販店
バンコクで買える伝統食器 まとめ
以上、タイの伝統食器たちを紹介させていただきました。
ほとんどの陶器の産地は北タイですが、バンコクで取り扱うお店もたくさんあるので、手軽に購入できますね。
おすすめはチャトチャックウィークエンドマーケット。たくさんのショップがあり、一度で色々と見比べることができますよ!