こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
バンコクから南に2時間半、ペッチャブリー県のゲーンクラチャン国立公園の近くに、Wildlife Friends Foundation Thailandという野生動物の保護施設があります。
この場所では、タイで保護されたたくさんの動物たちが、野生に戻るために暮らしており、その様子を体験ツアーで垣間見ることができます。
1泊2日で訪れたのですが、併設の宿泊先【love phants Lodge】も含め、とても素晴らしい場所でした。
体験ツアーの様子やロッジの魅力について、詳しく紹介していきますね。
Wildlife Friends Foundation Thailand (WFFT)とは
Wildlife Friends Foundation Thailand (WFFT) はNGO組織で、2001年にペッチャブリーの広大な土地を利用して、動物の保護地区が設けられました。
保護地区内には、象、猿をはじめとして、クマやトラ、爬虫類まで、さまざまな動物たちが保護され、野生に戻ることを目指して暮らしています。
WFFTの活動は、体験ツアーや宿泊などを通して学ぶことができるほか、保護区内でのボランティア活動も盛んなのだそう。
WFFT体験ツアーの様子
体験ツアーは(後述します)、1日ツアーと半日ツアーに参加することができます。
私たちは1日ツアーに参加したので、朝9時にWFFTの宿泊施設である【love phants Lodge】を訪れました。
レセプションで手続きを済ませ、他の参加者が集まるまで、レストラン部分で待機。
サファリバスを彷彿とさせるトロリーに乗って出発!
移動しながら、ツアーのガイドさんが、英語で丁寧に説明をしてくれます。タイ語の解説がつかないというのも珍しいですよね。
WTTFは主にファラン(西洋人)の方で構成されている様で、ガイドも参加者もファランの方が多めでした。
施設内のエリアはこんな感じ。
かなり広大で、自由に歩いて回れるエリア、ツアーでしか行けないエリアなどがしっかりと決められています。
最初に訪れたのは、マップ右上のギボンアイランド。池の中に、小さな木々のある島がいくつもあり、保護された猿が1頭ずつ生息しています。
野生に戻す訓練中で、猿がお互いのテリトリーに行き来できないよう、島の形にしているのだとか。
施設の至る所から感じる、保護動物ファーストなところに感動
よく目を凝らしてみると、確かに木の奥に猿がいました。
いずれ野生に戻れるよう、エサも人間が直接与えたりはせずに、果物が入ったカゴなどで受け渡ししているそうです。
施設の中で、エサの準備や清掃している人がいたのですが、ファランの方がとても多かったです。
Webサイトをみると、スタッフのボランティアなども募集しており、ここを訪れてファンになった方が、サポーターになっているのかもしれないですね。
夏休みとか、こういうところで1週間くらい動物のお世話をして暮らしたい
様々な経緯で保護されるようになった動物たち。ひとつひとつガイドさんが丁寧に説明をしてくれます。
見たことのない珍しい鳥がいました。
実はこの鳥さん、元々はニュージーランドにしかいないのだそう。
観賞用にタイに持ち込まれ、捨てられたところを、なんとお寺で保護したのだとか。
タイでは、ペットを捨てたり、保護した動物の預け先として、お寺に持ち込まれることが多いのだそう。まさに駆け込み寺なんだね
こちらはココナッツモンキー。
タイの一部の地域では、木の上のココナッツを収穫するために、猿を訓練して収穫に使役する文化があります。
ココナッツモンキーと人とがうまく共存できているところもありますが、動物虐待の議論になることもしばしば。
保護された猿はとても警戒心が強く、人間に対して不信感を持っているので、それぞれ個体で、しっかりと分けられて管理しているそう。
頭上に猿のためのトンネルがあちこちにあるので、おしっこひっかけられないように気を付けよう
この子も、いかにもタイにはいなさそう。
ペットで持ち込まれて、飼いきれずに捨てられるというのは、日本だけではなくタイでも起きているのですね。
保護施設だからか、動物たちは各々のライフを生きている様子がうかがえます。
なんとなく、私たちの方が見られている感じがしてきます。
ツアーはバスと徒歩で回るのですが、これが本当に広い!
下手なサファリパークより広い気がします。
あくまで動物主体の施設なので、動物園のようにたくさんの種類の動物がいるわけではないのですが、特に猿と象に関しては、さまざまな種類とその生活ぶりを見られる楽しさがありました。
こんなおおきなエリアを独占して遊んでいる姿を見てると、「保護されてよかったね」という気持ちが湧き上がってきます。
こちらは立ち入り禁止の猛獣エリア。右の写真に、トラが隠れているのがわかるかな?
動物園ではウロウロしているトラさん。ホントはやっぱり隠れていたいよね
ツアーの終わりに、象にあげるためのエサづくりをやりました。
バナナに穀物を混ぜて、お団子を作ります。
象も保護対象なので、おさわりは禁止。そっと渡した象だんごは、お鼻で上手に食べてくれました。
WFFT体験ツアーの詳細
2024年時点の体験ツアーの内容はこんな感じです。
1日体験ツアーには、ランチの軽食がついています。
体験ツアー
- 1日体験ツアー:大人1,600THB・子供1,100THB
- 半日体験ツアー:大人1,100THB・子供700THB
送迎
- ホアヒン又はチャアムから:200THB/人
- バンコクから:往復3,500THB/車1台
ぜひ泊まりで行ってほしいところだけど、バンコクからの往復でツアーを組んでくれるのはありがたい
宿泊施設【love phants Lodge】の様子
WTTFには、宿泊施設【love phants Lodge】が併設されています。
これがまたWTTFのコンセプトに合った、とても素敵なお宿なんです。
まずロッジの目の前が、象の住む草原エリアになっています。
観賞用ではない。飽くまで象が暮らしている姿を見させてもらっているというこのスタンス。
草原の向こうで過ごす象の群れをのんびりと見ていると、何とも言えない穏やかな気持ちになります。
タイの色々な場所で象と関わりを持ちましたが、この距離感、好きな人にはたまらないと思います。
草原の中心には、大きな木々が小森のようになっていて、そこをナワバリにしているお猿さんが、ずーっと木を揺らして遊んでいました。見ていて飽きません。
基本、動物たちは遠目に見るので、望遠レンズ持っていくとまた楽しめるよ
そして、そんな景色を思いっきり楽しめるよう、ロッジにはインフィニティプール付き。
泳ぎながら象を眺められるのも、これがまた本当に気持ちがいい。
ここにいる象は、人間のために何かをさせられることはありません。
でも象にとっても、人間は興味の対象。自分から子供の近くに寄ってきて、お鼻をゆらゆらしてくれました。
タイにきて、象に触ったり乗ったりするのがすっかり慣れっこになっちゃったから、逆に象に触れられないのが新鮮という不思議
こちらがlove phants Lodgeのお部屋。
ぴっちりベッドメイクをしていない、このナチュラルなお姿に惹かれてしまったのは私だけでしょうか?
このロッジでは、オーナーさんが居心地の良さを追求して作られたこだわり、を随所に見ることができます。
バルコニーからは、全室、先ほどの草原エリアを目にすることができます。
チェックインして、ずっとここで遠くの象を眺めているのも良さそう。
「ホテルのクローゼットって、扉があると使いづらいから結局使わないよね」というのが私の持論(偏見)なのですが、この部屋はむき出し状態なので、とても使い勝手が良く。
「冷蔵庫は床にあるから、わざわざ屈まないといけないよね」という面倒さも回避する、冷蔵庫の中段配置。
ここのロッジ、さりげないところにすごくこだわりを感じるの!!
シャワーとトイレはこんな感じ。
水道の脇あるグラス置きが個人的にツボ。
体験ツアーが終わった後は、特に何をすることもなくこのロッジで過ごしたのですが、この何もせずとも幸せを感じられる環境は、それだけで魅力だと思います。
ゆったりと沈んでいく夕日を眺めていると、象たちが大きな鳴き声でお互いを呼びあいながら、森へと帰っていきました。
アフリカに来たかな?と錯覚する雄大な景色
レストランはオープンテラスになっており、夜の涼しさを堪能しながらご飯を頂きました。
翌朝、朝ごはんも同じ会場です。ヨーグルトの種類が半端ない!!
宿泊客の大半がファランの人たちだからでしょうか、全体的に食事はヘルシーな印象でした。
まとめ
WTTFにいる動物たち。広大な保護区の中で様々な工夫がなされ、できるかぎり自然のままで暮らしている姿をみることができました。
タイでは動物と触れられる場所は沢山ありますが、この距離感が逆に新鮮で、貴重な経験をさせてもらいました。
英語でやりとりできるので、タイ語オンリーの場所よりは理解が出来たというのもポイントですね。
近くのゲーンクラチャン国立公園のエリアも、キャンプやリゾート地として人気ですので、併せて訪れてみてくださいね。
Wildlife Friends Foundation Thailand概要
アクセス | バンコクから車で約2時間半 |
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