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タイ国内外旅行

タイのユニークなお祭り【ブンルアン ピーターコン祭り】子連れでの行き方・宿・注意点などまとめ

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Sunnyside

こんにちは!Sunnysideです。

タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。

今回は、タイのルーイ県で行われるユニークなお祭り、ピーターコン祭りについて紹介します。

タイ正月の水かけ祭り(ソンクラン)やロイクラトン祭りなど、タイでは数多くのお祭りが開催されます。

なかでもとってもユニークで大規模な仮面のお祭りが、毎年6~7月にルーイ県で開催される、ブンルアンの「ピーターコン祭り」です。

この記事では、子連れでピーターコン祭りに参加した際の、移動方法、宿、注意することなどを紹介しています。

ピーターコン祭りってどんなもの?

ピーターコン祭りは、タイ語で「ピー」=霊、「ター」=目、「コン」=仮面劇という名前の通り、精霊の姿をした村の人たちが、行列をなして盛り上がるお祭り。

このお祭りの由来は、お釈迦様の前世の王子が山で修行を終えて都へ戻る時に、森の精霊や動物たちが別れを惜しんで王子の後をついてきた、という仏教説話に基づいているそう。

収穫前の雨乞いや厄払いを願い、タイ東北部ルーイ県のダーンサーイ村で、毎年6~7月に3日間かけて行われます。

この記事では、お祭りのスケジュールやダーンサーイ村までの行き方、お祭りの様子と留意点など、詳しく紹介していきます。

実際のお祭りの雰囲気を体験記でつづった記事はこちらからご覧いただけます。

\2023年開催決定/

ブンルアン ピーターコン祭り2023年6月23日(金)~25日(日)

ピーターコン祭りの全体スケジュール

ピーターコン祭りは、お祭りの本番である本祭と前日祭、後日祭の3日間にわたって行われます。本祭、後日祭が土日になることが多いです。

村で行われているお祭りの準備も見たい場合は前日祭からピーターコンの仮面のパレードを見たい場合は本祭から参加しましょう。

最終日の後日祭では、ピーターコンの仮面は出ず、主に仏教儀式になりますのでご注意ください。

タイ国政府観光庁HPによると、ピーターコン祭りのスケジュールは以下のようになっています。

1日目(前日祭)

04:00

  • 特別行事、プラ・ウパクートへの呼びかけ&ポーンチャイ寺院からムン川&ソーク川までの行列

06:00

  • ポーンチャイ寺院前にて僧侶への托鉢

08:30

  • チャオポークアンハウスにてバイシー(精霊召喚)の儀式

10:00

  • ポーンチャイ寺院にて、文化セレモニー
  • ケオアサ通りにピーターコーンパレードと衣装コンテストのグループが集合
  • ダーンサーイ市役所前のステージでパフォーマンス
  • ポーンチャイ寺院にて、有名アーティストによって描かれたマスクフェスティバルを開催(初日)。

2日目(本祭)

10:00

  • ダーンサーイ市役所前にて、グランドオープニングセレモニー
  • パレードの列は、ダーンサーイ市役所前からポーンチャイ寺院に移動
  • ポーンチャイ寺院にてマスクフェスティバルを開催(最終日)

13:00

  • ダーンサーイ市役所前にてステージ・パフォーマンス
  • ピーターコーン・コンテスト (ファイナル・ラウンド)

15:00

  • チャオポークアンハウスにてバイシー(精霊召喚)の儀式

15:30

  • チャオポークアンハウスからポーンチャイ寺院に神様を移動する儀式とバンブーロケットの打ち上げ
  • ポーンチャイ寺院のワンウェーン桟橋にて、ピーターコンマスクの廃棄儀式

19:00

  • ポーンチャイ寺院にて説法

3日目(後日祭)

04:00

  • ポーンチャイ寺院にて13回連続説法(※ピーターコーンの踊りはありません)

ピーターコン祭りの会場・ダーンサーイ村への移動

ピーターコン祭りが開催される、ダーンサーイ村への移動手段は、主に下記の二つになります。

バンコクからバス

私たちは、バンコク→ルーイ→ダーンサーイと乗り継いで行きました。

ルーイ行きのバスは、バンコク北バスターミナル(モーチット)から毎日運航しています。

移動時間が長いため、夜行バスがお勧めです(所要時間:約9時間)。

ルーイ市内のバスターミナルからは、ダーンサーイ村行きのバス、または車をチャーターして移動します(距離:約80km、所要時間:約1時間半)。

PHETPRASERTというバス会社から、バンコク(北ターミナル)⇒ダンサーイまでの直通バスが出ているそうです。

サイトもあるのですが、ここではダンサーイまでのチケット購入ページが見当たらず。

北ターミナルまで直接行かれたフォロワーさんは、1階のバスカウンターで購入できたそうです!(大人396B・子ども296B)

>> https://www.phetprasert.com/

バンコクから飛行機とタクシーで行く【バンコク→ルーイ空港→ダーンサーイ】

バンコクからルーイ空港へは、エア・アジア(AirAsia)とノック・エアー(Nok Air)が運航しています(所要時間:1時間20分)。

ルーイ空港からダーンサーイ村までは、空港からタクシーをチャーターします。空港にはタクシーカウンターがあります。

リムジンタクシーの料金表は、ダーンサーイ村まで片道料金1,500バーツ(2022年時)となっていました。

日帰りの場合は、往復チャーターをすることになるかと思いますので、料金は相談してみましょう(所要時間1時間半)。

また、ツアー会社を利用する場合、バンコクからルーイ空港までの発着便が少ないため、近隣のピッサヌローク空港などから移動して、周辺を観光しながらピーターコン祭りに参加をする方法が多いようです。

ピーターコン祭りの様子

お祭りのハイライトとなる場所は主に2か所です。

① ダーンサーイ市役所とメインストリート

ピーターコン祭りのオープニングセレモニーとパレードは、ダーンサーイ市役所前のメインストリートで行われます。

ピーターコンのパレードは、この市役所前のメインストリートを北から南に向かって進みます。

パレードが始まれば、この通り沿いにいれば、どこにいてもピーターコンの群れと遭遇できます。

通り沿いには屋台がたくさんでています。

ダーンサーイ村にはそれほど多くの食堂はなく、またパレードが始まるととても混雑するので、「お昼ごはんは屋台で食べる」という気持ちでいた方がいいかもしれません。

また、屋台は「この商品はこの村でしか買えないわ」という位、ピーターコングッズにあふれています。

Sunnyside

見ているうちに必ず何か一つは欲しくなってくるよ!

メインストリートは、いたる所にピーターコンの仮面が装飾されていますので、オープニングセレモニーの前に散歩をするだけでも楽しいですよ。

市役所前のステージの部分が、パレードの起点になります。

ステージの前には、屋根付きの観覧席も設けられていました。

オープニングセレモニーが始まるのは午前10時から。先導するのは山車に乗って伝統的なタイ衣装を着た方たち。

そしてその後に、集落ごとにテーマを決めた山車と、ピーターコンの衣装を身にまとったグループが、ほぼ半日かけてパフォーマンスをしながらゆっくりと行進していきます。

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このパレード、集落ごと色々なアイディアと工夫が感じられて、どのグループも見ていてワクワクしたよ!

パレードが始まると、メインストリートはピーターコンの仮面を被った人たちであふれかえります。

仮面の下のダーンサーイ村の人たちは、皆さん気さくで、特に子供たちをみかけると、迫ってきたり一緒に写真を撮ってくれたりしました。

Sunnyside

中に入ってるタイ人の親しみやすさは、ピーターコン祭りでも変わらず!

パレードが始まった後は、夕方まで、メインストリートの至る所でピーターコンに扮した村の人たちが踊ったり歌ったりしていますので、どの時間帯に訪れても楽しめると思います。

② ワットポーンチャーイとピーターコン博物館

メインストリートの市役所からやや南側に、ワットポーンチャーイとピーターコン博物館があります。

ピーターコン博物館の中には、様々なピーターコンの仮面や衣装が展示されています。

また、塗装がされる前の仮面などもありました。

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頭の部分はかご、顔はココナッツの実から作られているよ

正直、本物のピーターコンの群れを外で見ているので、お祭りの時に訪れると、若干見劣りしてしまいます。

ただ、館内は空調が効いていて人も少なかったので、暑くて休憩したいというときに訪れるといいかもしれません。

また、博物館の入り口では、飾り用の小さな仮面の色塗りができるコーナーがありました。

スタッフなどは特にいなかったので、本来は前日祭の時に色塗りができる場所なのかもしれません。

ペンキ缶があったので、近くにいた人に聞いて塗らせてもらいました。

Sunnyside

お祭り当日、この場所では仮面は売っていなかったので、近くの屋台で買ってきて塗ったよ!

ピーターコン博物館の周辺にも屋台がたくさん出ています。

メインストリートよりは混雑していないので、人ごみに疲れたらこのエリアに移動したらいいかもしれません。

パレードが終わって休憩している村の人たちと、役目を終えた仮面。

ピーターコン博物館の隣のワットポーンチャーイでは、午後3時から宗教儀式が始まります。

私が訪れたときは、3時に写真のお神輿が出発して、メインストリートの方に移動していきました。4時頃お神輿が戻ってきて、改めてこの場所で儀式が始まりました。

儀式の後半では、お坊さんの乗ったお神輿を抱えた人たちが、すごい勢いでお神輿を上下させて、お寺の周りをまわりました。

Sunnyside

お坊さんをこんな風に激しく扱っていいの?と心配になるアップダウンぶり!

お坊さんが参加する仏教儀式は厳かなもの、というイメージがあったので、このお祭り騒ぎには度肝を抜かれました。

儀式が終わる頃、お寺のさらに奥の場所でロケットの打ち上げが行われていました。

ロケットも発射台も手作り感にあふれていて、若干心配になりましたが、こんな間近で発射するロケットは、日本ではまずお目にかかれないので、大迫力の音と煙に興奮しっぱなしでした。

また、私は直接見てはいないのですが、ロケットの発射台の近くの川で、翌日流されたピーターコンの仮面を見つけました。

恐らくこの場所で、仮面流しが行われるのではないかと思います(タイムスケジュール参照)。

ピーターコン祭りの注意点

ピーターコン祭りに実際に参加してみて感じた留意点がいくつかあります。

宿泊で参加する場合は、宿を最初に予約すべし!

ピーターコン祭りは小さな村で行われるので、参加者に対して宿泊施設が圧倒的に少ないです。

特にお祭り会場から徒歩圏内の宿は数えるほどしかないので、お祭りの日程が公開されたらあっという間に予約で埋まってしまいます。

「せっかくだから宿泊で行こうかな」と思っている方は、とにかくまず宿を先に押さえましょう。

Sunnyside

ちなみに開催期間中はびっくりするほど宿泊代もあがるよ。3日間しかないハイシーズンなので仕方がない。

ダーンサーイ村の中にはタクシーやトゥクトゥクがない

ルーイのバスターミナルからお世話になったドライバーさん

普段は村の人たちだけで完結するダーンサーイ村だからなのでしょうか。お祭り期間だというのに、通りにはタクシーもトゥクトゥクもみかけませんでした。

私たちの泊まった宿はお祭り会場の徒歩圏内になかったのですが、会場に直接来てしまったため、宿に戻る移動手段が全くなくて困り果てました。

ツアー参加であれば問題ありませんが、自力でお祭りに参加する場合、宿からの移動手段は、必ず先に宿に相談しましょう。

Sunnyside

宿の人は慣れているので、大抵スタッフさんが送迎の車を出してくれるよ

暑さ対策とトイレ休憩を忘れずに

ダーンサーイ村はタイ東北部にありますが、標高がそれほど高いわけではないので、6-7月はまだかなり暑いです。

パレードが始まるとメインストリートは人で溢れかえり、人の熱気とお祭りの狂乱とタイの気温がトリプルパンチで襲ってきます。

帽子や水分など、暑さ対策は十分に行いましょう。

おススメの休憩地は、市役所の近くにある学校のグラウンドです。

メインストリート沿いにあるのですが、入り口がわかりづらいせいか、「学生さん以外誰もいない?」という程閑散としてました。

学校なので、外にトイレがあったのも助かりました。

Sunnyside

タイのお祭りによくある、臨時のトイレバスも見かけなかった。みんなどこで用を足してるんだ?

トイレは、ピーターコン博物館の周辺にもありました。トイレ休憩は、この2か所を押さえておくといいと思います。

泊まったお宿紹介

今回宿泊したのは、「プーナーカム リゾート」というホテルです。

会場から徒歩圏内ではないのですが、ダーンサーイ村の中では、比較的グレードの高いお宿の一つです。

レセプションではピーターコンの置物がお出迎え。

敷地内も広く、丘の上に建っていて、傾斜を活かした作りが景観の良さを引き出してました。

Sunnyside

お祭り参加で滞在時間少なかったんだけど、2泊位してゆっくりしたかった

池の周りのテラスでは、ピーターコンの置物が談笑中。

お部屋も広くて快適。

バスタブもあって、お風呂に浸かることも出来ました。

ダイニングの広間がとてもおしゃれで、たくさんの置物が飾られていました。もちろんメインはピーターコン。

居心地のいいお宿だったので晩ご飯もここで頂きましたが、ご飯はかなり美味しかったです。

Sunnyside

お通しがピスタチオ!1日あわただしく過ごしたので、晩ご飯のゆったりした時間がいいリフレッシュになったよ。

\このホテルの宿泊料金をチェック/

まとめ

Sunnyside近影

いかがだったでしょうか。

これまでタイの様々なお祭りに参加してきましたが、ピーターコン祭りほど面白く、飽きさせず、村の人たちと一体になってお祭りを祝う楽しさを味わえるものは、なかなかないと思います。

ダーンサーイ村というタイ東北部の小さな村で、年に1日だけ行われるユニークなパレード。体感したいという方は、ぜひルーイ県を訪れてみてください。

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タイ在住。バンコクの街歩きと、市場でくつろぐ猫が大好き。ガイドブックに収まりきらないタイ国内旅行の魅力を発信中!よりディープなお出かけはInstagramから

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