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お土産

【Thai Tribal Crafts】タイ北部のフェアトレード団体が作る山岳民族アイテムが素敵!

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Sunnyside

こんにちは!Sunnysideです。

タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。

今回はチェンマイでタイ山岳民族の商品をフェアトレードしている団体「Thai Tribal Crafts Fair Trade」について紹介します。

タイでは、チャトチャックや水上マーケットなど、いたる所でタイで作られた雑貨を目にすることがあるかと思います。

しかし、売価が作り手さんの手間に対して非常に廉価だったり、流通過程でマージンを取られ、十分な収益が作り手さんに必ずしも届かなかったりということが、現代でも数多くの場面で見られます。

そんな状況を打破するのが「フェアトレード」と呼ばれる、商品を適正な価格で継続的に購入し、生産者に還元できるようにする仕組み。

今回、チェンマイにあるフェアトレード団体「Thai Tribal Crafts Fair Trade」で機織りを体験してきたので、その内容や彼らの活動について詳しく紹介します。

Thai Tribal Crafts Fair Tradeとは

(写真提供 https://www.instagram.com/bondoi.chiangmai/

Thai Tribal Crafts Fair Trade」は、チェンマイでタイ山岳民族の商品をフェアトレードにて販売しているNPO団体です。

1960年代にバプテスト派の女性宣教師たちが、チェンマイでカレン族とラフ族の人々と一緒に働いていた際、タイ北部、特に山岳部で生活している人々の貧困に心を砕きました。

彼らの生活に必要な現金収入を提供するため、民族独自の工芸品を適正価格で販売する「フェアトレード」という活動を開始。

その後、1973年にタイ北部の部族の人々の生活の質を向上させる機会を提供することを主な目的として「Thai Tribal Crafts Fair Trade (以下 TTCと呼びます) 」が設立されました。 

2002年以降には、TTCは世界フェアトレード機構(WFTO)の認定メンバーとなり、現在もフェア トレードの原則の下で運営を続けています。

スタッフの皆さんもほとんどが山岳民族出身です。

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2023年で50周年を迎える、長い実績のある団体です。

Thai Tribal Crafts 店舗の場所と行き方

TTCの店舗はチェンマイ市内にあり、チェンマイ国際空港から車で約20分、旧市街からは車で約15分の場所にあります。

1階で商品の販売、2階でワークショップ等をやっています。

Thai Tribal Crafts Fair Trade

地図GoogleMAPで開く
営業時間9:00〜17:00
定休日日曜日
WEBサイトHPFacebookInstagram

Thai Tribal Crafts 店内の様子

私たちが訪れたときは12月だったので、店内もクリスマス仕様になってました。

カレン族をはじめとするタイの山岳民族の人たちの中には、キリスト教を信仰している人も多いのだそう。

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山の上の集落にある教会、気になる~

後ろの棚に飾られてある人形は、ラフ族、リス族、アカ族などの民族衣装を着ています。

山岳民族と言ってもひとくくりではなく、伝統衣装がそれぞれ違うんですね。

モン族の鍋つかみと、カレン族のエプロン。

かばんやポーチといったタイ雑貨の定番アイテムだけではなく、多種多様な商品があります。

手に取ってじっくり見てみると、ものすごく作りこまれていることがわかり、あれこれ欲しくなってきます。

ラフ族のハンモック。なんと手編みです。

これがとんでもなく優しく全身を包み込み、子どもたちにはたまらない魅力。

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買おうか本気で迷った手編みのハンモック。色合いも素敵なのだ

TTCでは、織りや刺繍などの伝統的なモチーフ部分は山のそれぞれの集落で製作され、製品に仕上げる段階を、チェンマイ市街に住む山岳民族出身の女性たちが担っているそうです。

Thai Tribal Crafts で子どもの機織り体験

TTCでは、事前予約をすれば、機織りや糸紡ぎ、刺繍などの体験をすることができます。

今回私たちが関心を持ったのはこちらの機織り。

機織り機を使うのではなくて、床に座って腰で支えて織ります。

腰機(こしばた)と呼ばれる織り方なのだとか。

機織り機は値段が高く場所も取るため、各家庭に置けるものではないんですね。

どの家庭でも出来るこのやり方を初めて目にし、俄然興味が湧いてきました。

普段、機織り体験は大人が参加しているようで、子供でも参加できるか相談したところ、快く了承してくださいました。

まずは腰の後ろに腰あてをつけて支えます。

布がたわまないよう足元に板を置いて足で踏ん張るのですが、子供はそもそも身長が足りないので、実質スタッフさんがつきっきり。ありがたや。

今回、ラフ族のメイさん(左の方)に機織りを教えて頂きました。

私は最初、上糸と下糸を交互に上下させながら横糸棒を通していく、おもちゃの機織りの様なものを想像していたので、見たことのない道具と想定以上の手順にたじろいでしまいました。

子供たちの方が手順を先に覚えてしまい、かつ意外にも夢中になって織ってくれたので、私はカメラ係に徹することに。

腰機は最も原始的な織り方と言われている一方で、自分の腰で糸の張りを調節できるため、腰機でしか出せないような織り柄もあるそうです。

段々と疲れてくるので休憩を挟みます。

皆さんから揚げバナナの差し入れまでいただいちゃいました。

メイさんのお子さんでTTCの看板娘でもある、ラフ族のサラちゃん(左)が店内でごろごろしはじめ、見ていた息子(右)もごろごろ。まるで家の中のような寛ぎっぷり。

子供でも楽しみながら機織りができるように、とても気を遣ってくれたおかげか、子供達は「まだまだ織る!」と大張り切り。

最後にはメイさんの家族総出で一緒になって織りました。

そして当日では作品と呼べる程の長さにはならなかったので、後日、わざわざ布の続きを織って自宅に送ってくださいました!

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この手織りの温もりがたまらない!

Thai Tribal Crafts バンコクでの販売会

TTCの商品は、普段はチェンマイの店舗、もしくはオンライン通販のみで販売されています。

ただし、バンコクでも「Shirokumaya CAFE」にて不定期に販売会が行われています。

次回販売会情報はこちら。

Shirokumaya CAFEでの販売会での商品を、少しだけ紹介します。

アカ族の鍋敷き

信じられないほど緻密な刺繍が施されたアカ族の鍋敷き。

鍋つかみとしても使えます。

アカ族の人たちは、これを下書きもせず布の目を読んで刺繍するのだそう。

壁に掛けておくだけでもキッチンが華やかになるので、自分用にはもちろん、一時帰国や本帰国のお土産としてバンコク在住の日本人に大人気。

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どの色も本当に模様が見事で、何枚か数えきれないくらいお土産用に買いました!

カレン族の刺繍ポーチ

自然を愛するカレン族らしい、伝統的なお花の刺繍。

黒地に刺繍が施されているので、どこに置いていても、どんな服とも合います。

バンコク販売会の特徴は、過去の開催を通じて、バンコク在住の日本人好みのラインナップが揃えられているという点。

伝統的でありながら、普段使いや家のインテリアにもなり得るお洒落な商品が、数多く販売されています。

チェンマイの店舗と比べても、買いたくなる商品がぎゅぎゅっと詰まっている印象を受けました。

バンコクでの販売会は、TTCのInstagramから開催情報を知ることができます。売上は全額TTCに寄付されます。

こちらのバンコクでの販売会は、TTCでボランティアをされていたYuiさんという方が、「タイ山岳民族の方の素敵な作品と、それを作っている作り手さん達の物語を、バンコク在住の方にもお届けしたい!」との思いから、2021年から始まりました。

以降、その想いに賛同したボランティアさんたちによって販売会が運営されています。

Yuiさんは現在、日本でも山岳民族のアイテムを広めるべく活動中。

TTCの作り手さんと、山岳民族のご友人から仕入れた商品を、フェアトレードで販売されています。

TTCのアイテムが気になる日本在住の方は、以下のサイトからチェックしてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回、TTCで機織りを実際に体験したことで、手作り作品を見る目が大きく変わりました。

ひとつひとつの作品に込められた、膨大な時間と手間。

そして大げさかもしれませんが、様々な模様や手法を編み出し、受け継いできた人類の歴史と叡智を思うと、胸にきゅーんと迫る気持ちが湧き上がってきました。

Sunnyside

これはタイ山岳民族に対する…恋?!

チェンマイに行った際は、お土産探にお店に訪れてほしいですし、時間が許せば体験にも参加してみてください。

Thai Tribal Crafts 店舗詳細

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営業時間9:00〜17:00
定休日日曜日
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日本販売店
(bondoi)
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タイ在住。バンコクの街歩きと、市場でくつろぐ猫が大好き。ガイドブックに収まりきらないタイ国内旅行の魅力を発信中!よりディープなお出かけはInstagramから

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