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バンコク生活

【タイの春節】盛り上がるバンコクの中華街(ヤワラート)の様子を紹介!

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Sunnyside

こんにちは!Sunnysideです。

タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。

春節(Chinese New Year/Luner New Year)は、中国・中華圏における旧暦のお正月

中華圏では最も重要とされる祝祭日で、中国のみならず、アジア圏の多くの国で祝われています。

タイにおいて、タイ人と華人は国の成り立ちを語る上で切り離せない存在です。

かつて中国から多くの華人たちが移り住み、タイに定住していきました。現在でも多くの中華系タイ人がタイ全土で生活を営んでいます。

タイでは春節は祝日ではありませんが、特に都市部の中華系タイ人が多く住む地域を中心に、春節が盛大に祝われています。

この記事では、主にバンコクの中華街ヤワラートでの春節の様子を紹介していきます。

2025年の春節は1月29日(水)~2月4日(火)

春節の中華街・ヤワラートの様子

ヤワラートに行く場合、地下鉄MRT「ワットマンコン駅」か「ファランポーン駅」からアクセスしましょう。もしくはバス!

ここでは春節前日のMRTワットマンコン駅からの様子をお届けします。

駅を降りて真っ先に感じるのが、「道行く人の赤い服が増えている!」

中国の文化では、赤い色は慶事や喜びを表す縁起のいい色なんだそう。

ヤワラート通りにつながる関帝古廟(地図)のあるフードストリートの辺り。

赤い提灯で彩られて、昼間から活気があります。

屋台で売られているものも、特にお菓子を中心に、なんとなく全体が赤色に。

お正月飾りの商品も、とにかく赤!

紅包(アンパオ)と呼ばれる紅い袋に入れてお年玉をあげるそうで、至る所で売られています。

赤い色の飾り蒸しパンなども多く見かけます。

日本の紅白と同じで、慶事を感じさせますね。

小物もとにかく赤!あと金!

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こういう飾りアイテムは、いかにもタイの春節を思いださせるので、いくつかお土産に買っておくと、日本でも春節気分を味わえるよ

ひもで遊ぶお正月のおもちゃ。

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子供が欲しがってつい買っちゃうんだけど、歩いているうちにあっという間に絡まっちゃうやつ

ヤワラート通りでは、赤い服が売られた屋台も大量に出ています。

チャイナドレスから子供のTシャツまで、大体200~300バーツくらいで手に入るので、ぜひ赤い服を着てヤワラートを歩いてみましょう。

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ここまで赤い服ってなかなか買うことないんだけど、着るとすごく気分があがるんだよね。喜色!

ワット・トライミット周辺は撮影スポットがいっぱい!

毎年春節のオブジェが一番多く飾られるのが、ヤワラート通りとジャルンクルン通りが合流するワット・トライミット周辺地図)。

この辺りがヤワラートの春節のお祝いの中心地といっていいでしょう。

写真は2024年のもの。この年は辰年だったので、大きな龍のオブジェが飾られていました。

このオブジェがまた、めちゃくちゃ力が入っているのがわかって、迫力満点!

通りは何重もの赤い提灯が下げられていて、いたるところに撮影スポットが配置。

ちなみにこんな状態でも車両進入禁止にしないものだから、車の渋滞ぶりは目を覆うほど。

間違っても車でヤワラートに立ち入るのはやめましょう

オブジェは夜もライトアップされるので、昼夜でちがった顔が楽しめます。

この龍、近くで見ると、地面から体が出ている様子を表すために、いくつものパーツに分かれたオブジェになっていることがわかります。

すごく作りがうまいなあと感心しました。

このエリアの赤提灯は、密度がありすぎて、視界が赤く染まるほど。

車に映る赤い色は、まるで王蟲のよう。

ただでさえバンコク随一の繁華街であるヤワラートが、春節ともなると身動きが出来なくなるくらいの人出

子連れの場合は、迷子にならないように&ゆっくりと迫ってくる車に気を付けて、歩いてくださいね。

春節の日を迎える深夜頃になって、ワット・トワイミット前には大きな龍が登場しました。

これは干支と関係なく行われる龍舞と呼ばれる催しだそう。

踊り手の人たちが20人くらいいて、龍の大きな体がうねるような躍動感を見せていました。

私は深夜12時半頃に退散してしまったので、この龍がいつまで踊り続けたのかは不明です。

春節を堪能するなら! ヤワラートで宿泊 

春節はこころゆくまで堪能したい!でもヤワラートの混雑ぶりは正直苦手!という思いがあり、思い切ってヤワラートで宿をとることにしました。

宿泊したのは「ホテルロイヤルバンコク@チャイナタウン地図)」。

MRTワットマンコン駅近くのヤワラート通りにあるホテルで、中華街のど真ん中といってもいい立地。

\このホテルの宿泊料金をチェック/

室内はビジネスホテルみたいな感じ。

ブティックホテルの様な可愛らしさはないですが、窓があるのが個人的に安心感ありました。

水回りもきれい。さりげなくドライヤーがあるのがありがたかったです。

特筆すべきなのは、客室よりも、R1フロアにあるルーフトップバー!

屋上にはバーが楽しめるほか、インフィニティプールもあって、そこからヤワラートの景色が一望できちゃいます!

さっきまで、ぎゅうぎゅうになりながら、なんとか宿に戻ってきたヤワラート通り。

それがこのバーでは、カクテル片手に優雅にヤワラートの様子を眼下に収められる!

もうこれが本当にオススメ!

Sunnyside

ライトアップしているワット・トライミットまで一望できる~

このバーだけでも十分に気分転換になるのですが、実はこのバーの簡素な廊下の奥に、もう一つ上のフロアに行ける階段があります

簡素過ぎて、知っていないとまずいかない階段ですよね。

上のフロアは人工芝に大型クッション。

ごろごろしてくれと言わんばかりのチルゾーンです。

私がごろごろしてた時間帯は、他に客が一人もいなかったので、気分はもうお貴族様。

Sunnyside

皆のもの、ゆく年くる年を大いに楽しむがよい

ちなみにこのホテルの春節の雰囲気が好きすぎて、2年連続で訪れたのですが、前の年はこんな感じでファランの方たちが涼んでました。

宿泊せずにルーフトップバーだけの利用もできますが、遅い時間帯の方が混雑しないため、宿泊しての滞在をおすすめします。

いやーそれにしてもホント、ものすごい人出ですよねえ(優越感)。

ところで、春節は正月と同じように0時にカウントダウンがあるのかなと思っていたのですが、ヤワラート通りでは、春節の日付に変わった瞬間は、カウントダウンも花火や爆竹も行われませんでした。

春節の文化、もうちょっとよく知りたい。

中華街の反対側にワット サケットとラマ8世橋も見えて、こちらも美しかったです。

ちなみに、同じヤワラート通りにあるブティックホテル 上海マンション(シャンハイマンション)(地図)の入り口部分にあるバーも赤く染まり、すごく素敵な雰囲気でしたよ!

宿泊をすると、眠らない中華街ヤワラートを、休憩しながら堪能できます。

ふらりと外に出れば、あちこちでご飯も食べられて、本当に快適ですよ!

春節のヤワラート 華人廟で初詣で

せっかくヤワラートにいますので、中国系仏教寺院や華人廟で初詣でをしてみましょう。

まずは、中華街で最も有名な中国系仏教寺院 ワット・マンコン・カマラワート (龍蓮寺)地図)。

普段も常に混雑してる人気のお寺ですが、この日は更に赤い服を着た人たちが大勢参拝し、前の道路から大渋滞!

特に交通整理などもされていないので、せまい出入口は、参拝する人と終えた人が入り乱れ、全く身動きが取れないほど。

赤い提灯の鮮やかなワット・マンコンの中に、赤い服を着た人たちが大集結。

このお寺をゆっくり見たい、という方には、春節の訪問は全くオススメしません。

が、1年の初めのお祈りにきている人たちがたくさん集まる独特の雰囲気は、まさに「日本の初詣」という感じ

タイで初詣で気分を味わうために、敢えて春節のワット・マンコンで人に揉まれるのもいいなあと思ってしまいました。

春節の雰囲気は味わいたいけれど、そこまでの混雑はちょっと…という方には、レン・ボァイ・イア廟(龍尾廟)地図)がおススメ。

こちらもバンコクで最も古い華人廟の一つで、ジャルンクルン通りから、上海ヌードル(地図)で有名なジャルンクルン ソイ16に入り、左の小道に入ったところにあります。

ヤワラートの華人廟は、だいたい建物の間に挟まれてひっそりとたたずんでるのですが、龍尾廟の隠れ家感は格別!

細い小道を抜けると、こんなところにこんな広い敷地があったのか!と、秘かな感動を覚えます。

塀の向こう側に見える、この古すぎる建物も歴史を感じさせて好き。

Sunnyside

このむき出し&崩れかけのレンガ。なんとかうまく壊さずによさを活かしてほしいが、果たして…

入り口も個性的でとってもかわいい。春節用に、こちらも赤い提灯が飾られています。

このタイルに描かれた絵、タイの仏教寺院とはまた違った明るさがありますよね。

春節当日の午前中に行きましたが、人も多くなく、ゆっくり参拝できました。

赤い提灯が、青空の下だとまた映えます。

お次は龍尾廟の隣の通り、マンコン通りにある観音廟(サーンジャオメー グアンイム)(地図)。

普段は赤いろうそくが目立つ華人廟なのですが、春節はそこに赤い提灯が追加されて、いっそう華やかに。

こちらの廟はガラス越しですが、観音様がいるのがお気に入り。

そばに千手観音もいらっしゃって、日本人になじみます。

最後は、もう一つ隣の通りであるジャルンクルン ソイ14に入り、真真アイスクリーム(地図)の先にある永福寺地図)。

こちらは華人廟の中でも黒が基調で、ちょっとシックな感じが好きなのですが、春節はそこに朱が入って、またあでやかな雰囲気になってます。

木造の柱に描かれた漢字がかっこいい。

上を見上げると、建物の中に廟が作られていることがわかり、人々の祈りが本当に生活の中に根付いていたのだなあと感じさせます。

ヤワラートの華人廟はとても小さなエリアの中にぎゅっと凝縮されているので、初詣巡りするのも楽しいですよ!

春節 その他のエリアの様子

ヤワラート以外の町中だと、どこでどんな風に祝われているのだろうとふと気になったので、気をつけて街歩きしてみました。

まずバンコクの旧市街ですが、町は至って日常。

ヤワラート周辺を歩かないと、春節だとは気づかない旅行客もいるかも。

そう思って歩いていると、ときどき店の前にお供え物があるお店があることに気づきます。

中華系タイ人の家系のお店の場合、このようにお店の前にお供え物を置いて春節を迎えるようです。

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この店はバミー屋さん。

商品である麺料理の他に、餅、蒸し物、肉、お菓子、くだもの、飲み物と、ごちそうがずらり

タイは飲食店が多いので、こんな風に、店先で春節をお祝いしていることがわかるのがいいですね。

「このお店は華人の家系の店だったのだなあ」と気づかされます。

春節期間中、自転車ツアーで旧市街エリアをまわったので、「あ!あそこ春節の飾りしている!」と気づいたところを紹介。

まずは、チャオプラヤー川の対岸にある、ワット・カンラヤーナミット・ウォラマハーウィハーン地図)。

こちらは春節の間、毎日お祭りが行われているようでした。

京劇が行われていたり、子供の遊び場があったりと、お祭り感満載。

寺院内の広い敷地内に、屋台もたくさんでていました。

ヤワラートから少し距離があるため、あまり人も多くなく、のんびりと遊べました。

あとは、古民家カフェ マイ グランドペアレンツ ハウス(地図)と関帝廟があるところも、ライトアップされてました。

Sunnyside

ここ絶対きれいだろうなあ。参拝したかった

パークローン花市場(地図)のあるヨードピアン通りでは、通りの小さな華人廟がライトアップ。

春節の夜に移動してみると、「ああ、ここも華人廟だったんだなあ」という新しい発見があって楽しかったです。

自転車で移動していたので、遠目でしか確認できなかったのですが、ターディンデーン市場地図)の方も、けっこう赤い提灯が飾られていました。

Sunnyside

この市場にも、中にめっちゃ古い華人廟あるもんなあ

春節の期間にチャオプラヤー川周辺を散歩すると、多くの華人がタイを作ってきた歴史をあちこちに肌で感じることができて、また街歩きが楽しくなりそうです。

タイ在住者や観光客にとって、もっとも身近に春節を感じるのは、ショッピングモールです。

ちょっと買い物をしている間に春節の舞が見られたり、建物の中が華々しく飾られたりすると、「ああ、春節の時期になったなあ」と感じさせます。

まとめ

日本にいると、春節は「中国人観光客が増えてるなあ」という感覚をもつ程度ですよね。

タイでは、バンコク中華街ヤワラートを中心に、町のあちこちで、生活の中で春節が祝われている様子を垣間見ることができます。

1年で一週間だけの赤く彩られたバンコクは、またいつもと違った発見がありますよ。

ぜひ春節のヤワラート周辺、街歩きをしてみてくださいね。

赤ではなく黄色く染まる1週間!キンジェーの様子はこちらから↓

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タイ在住。バンコクの街歩きと、市場でくつろぐ猫が大好き。ガイドブックに収まりきらないタイ国内旅行の魅力を発信中!よりディープなお出かけはInstagramから

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