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こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
タイで毎年10月頃におこなわれる、キンジェー(ギンジェー:กินเจ)と呼ばれる菜食週間をご存じでしょうか?
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キンジェーは、毎年太陰暦の9月1日から9日までタイの中華街を中心に行われている伝統行事。
タイではギン(食べる)、ジェー(中国語の「齋=精進料理」)と呼ばれ、ベジタリアンフェスティバルとして有名です。
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この期間は、タイの町中でキンジェーのシンボルである「齋」の文字がかかれた飾りのお店を数多くみることができます。
キンジェーの起源は諸説あり、元々は中国の道教に関連するお祭りだったようです。
現在では中国本土よりも、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアといった東南アジアを中心に行われています。
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「齋」の飾りのお店では、菜食メニューが販売中。
キンジェー期間中に避けられる主な食材
肉( 牛乳、卵、血なども)、臭いの強い野菜( タマネギ、ネギ、ニラ、ニンニクなど)、アルコール類、タバコなど
バンコクでは、主にタラートノイ地区(タラートノーイ)、ヤワラート(中華街)などでキンジェーを楽しむことができます。
どんな様子なのか、詳しく紹介していきますね。
タラートノイエリアのキンジェー
チョーシューコン廟(Chow Sue Kong Shrine)
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タラートノイ地区で最も盛り上がりを見せる場所が、チョーシューコン廟(Chow Sue Kong Shrine)です。
仏教寺とも中華寺とも違う、道教の神様を祀る場所のようなので、廟と表現しています
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普段はタラートノイの路地裏にあるひっそりとした場所ですが、この日は天井までびっしりと飾りで埋め尽くされ、たくさんの人が参拝に訪れていました。
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タンブンした人がもらえる飾り。ひとつひとつ竿で天井にぶら下げています。
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こちらは長寿祈願でしょうか?とぐろのように長く巻かれた線香に、火がつけられています。
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色鮮やかなオレンジのろうそくも、たくさん。
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キンジェーでは、道教の九皇大帝という神様を祀っているようです。
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こちらが本堂。キンジェー期間中は、白い服を着た人でないと、中に入ることができないので要注意です。
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廟の横の厨房では、菜食料理用に用意された、大量の野菜がモリモリ。
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また、キンジェー期間中のチョーシューコン廟では、夜に京劇を観ることができます。
なかなかタイで中国の劇を観る機会がないので、貴重!
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写真好きさんの間では、演者さんの舞台裏も撮影できる場所として、秘かに有名なのだとか。
タラートノイまち歩き
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チョーシューコン廟のあるタラートノイ地区では、エリア全体でキンジェーがお祝いされています。
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なかでも有名なのが、トゥップタップというピーナッツキャンディーを販売している老舗のお菓子屋、「トゥップタップラオペ」。
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このトゥップタップの実演販売は、キンジェー期間の9日間しか見ることができないので、この機に食べてみることをオススメします。
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ピーナッツキャンディーを販売しているトゥップタップラオペの横にも、小さな廟がありました。
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路地裏には、キンジェー期間用の白い服も販売されていたり。
意外に白のズボンはタイで手に入りにくいので、助かる!
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有名なカレーパフ屋さんも、この期間は肉の餡は販売しないとのことでした。
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タラートノイは普段は静かな地区ですが、この期間は屋台も多く、活気がありました。
ヤワラートエリアのキンジェー
ワット・マンコン・カマラーワート
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次に紹介するのは、ヤワラート(中華街)でもっとも有名な中華寺「ワット・マンコン・カマラーワート」。
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赤が基調のこちらのお寺も、この期間はキンジェーのシンボルカラーである、黄色の提灯で彩られていました。
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ワット・マンコン・カマラーワートにはお坊さんもいらっしゃるので、黄色の提灯の下の仏教儀式を見ることができるというのも貴重ですね。
タイでは、さまざまな宗教が自然と混ざり合っているのがいいのだ
タイホンコン廟(Tai Hong Kong Shrine)
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ヤワラートの北部にある、タイホンコン廟。
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こちらの場所も、黄色の提灯で天井が埋め尽くされていました。
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キンジェーの黄色い提灯には、よく「九皇勝會」といった文字が描かれています。中国語のキンジェーを意味するようです。
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ちなみにタイホンコン廟は、向かいにある「華僑報徳善堂」という、タイ華僑の慈善団体の建物だそう。
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医療施設の入り口部分がお堂になっていて、決められた手順で参拝している方が何人もいました。
日本では医療と宗教は分けられているので、こういう施設は興味深い
ヤワラートまち歩き
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キンジェー期間中は、ヤワラートはあちこちで飾られ、ふだんと違った様子を楽しむことができます。
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中華街門前のヤワラート通りには、キンジェー専用の屋台もたくさん。
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ご飯だけでなく、お菓子もたくさんありました。
豆や砂糖はOKなので、お菓子は作りやすいのかな?
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先ほど紹介したタラートノイのピーナッツキャンディーのお店「トゥップタップラオペ」の支店も出ていました。
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ヤワラートの路地裏を歩いているとひょっこり出くわす廟も、黄色く彩られているところが多く、見たことない美しさを発見する楽しさがあります。
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夕方以降のお出かけは、更に美しさが増しますね。
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週末のナイトマーケットで有名なオンアン運河通りは、キンジェーの屋台はちらほらと出ている程度でした。
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どのエリアがどんな風に変わっているのかが気になり、楽しくてあちこち歩き回りたくなってしまいますよ!
プーケット ベジタリアンフェスティバル
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今回はバンコクのキンジェーについて紹介しましたが、タイ人のなかでは、キンジェーというとプーケットの「ベジタリアンフェスティバル」が断然有名だそうです。
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プーケットオールドタウンにある、普段はひっそりとしたジュイトゥイ寺院(Jui Tui Shrine)では、この期間は白い装束を着た人たちで溢れかえるそう。
プーケットのベジタリアンフェスティバルは奇祭としても有名で、検索すると剣の上を裸足で走ったり、体に穴を開けている人たちの画像が出てくることもあります。
苦手な方は注意してください。
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奇祭というところにスポットがあたりがちですが、タイの人たちにとっては、非常に神がかった神聖な儀式なのだそう。
この期間にプーケットに行かれる方は、是非ビーチリゾートだけでなく、タイ文化のひとつを体感してみてください。
まとめ
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いかがだったでしょうか。
1年に9日間だけのタイの菜食週間。
より雰囲気を味わいたい方は、タラートノイとヤワラートに足を運んでみてくださいね。