こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
今回は、ルーイ県のピーターコン祭りの体験記。実際のお祭りの様子を前後編でお届けします(2022年参加)
前回までの様子(バンコクからダンサーイ村までの移動・本祭の雰囲気など)はこちらから。
ダンサーイの宿の様子と後夜祭
ピーターコンのパレードを楽しんで、お寺での宗教儀式とロケットを見終えた頃には、すっかり日が傾いてきました。
本祭の日は、夜もダーンサーイ市役所周辺で、ライブや打ち上げが行われると聞いていたのですが、かなり疲れてきたので、一度宿で休憩することにしました。
通りに戻ると、まだまだピーターコン達がそこかしこで盛り上がっていました。
ピンクのピーターコンガールズ。素敵な踊りを披露してくれそうです。
と、ここで問題発生。
私たちは、お祭り会場から歩くと30分強かかるところに宿を予約していました。行きはルーイのバスターミナルから直接会場まで送ってもらったのですが、宿に行く帰りの移動手段がない!
お祭りが始まったら、メインストリートの入り口にトゥクトゥクくらいあるだろう思っていたのですが、微塵も気配がありません。
どうにもならなかったので、交通整理をしていたお兄さんに相談したところ、なんとお兄さんご本人の自家用車で、宿まで送ってもらえることになりました。
どこに行っても親切なタイの方がいるなあ
泊まりでくる場合は、会場から徒歩圏内の宿をとるか、宿のスタッフにあらかじめ送迎をお願いしておいた方がいいと思います。
宿泊したのはプーナーカム リゾートというホテルです。
敷地内のあちこちにピーターコンが飾られていて、ほっこり。
お部屋も広めで快適。
丘の上に建っているので、傾斜を利用した景色が素敵でした。
名前の通り、リゾートとしても使えそう!
居心地のいいお宿だったので、夕ご飯はホテルでとることにしました。人手が足りないのかそこそこ待ちましたが、ご飯はかなり美味しかったです。
ご飯が美味しいと体力回復がはかどる
夜8時頃、再度お祭り会場に向かいました。今度はちゃんとお宿の方に相談して、送迎してもらいました。
会場周辺はかなり混雑するので、ピックアップ場所をしっかり決めておきましょう。
道路のいたるところに役目を終えた仮面が散乱していて、ピーターコンの中の人がのんびりとお酒を飲んだり歌ったりしている姿が、なんとも味わい深い。
通りのあちこちでトラックから爆音の音楽が流れ、踊ったり騒いだりしています。
そして、市役所前のメインステージ前は、どこのライブ会場?というほどの混雑ぶり。
この村にとって、こんな風にお祭りで一晩中騒げる機会は、年に1度しかないのかもしれません。村の若者が、全員集まったんじゃないかというほど盛り上がってます。
しかし子連れでこれは身動きできーん!
メイン会場ではあっという間に迷子になりそうだったので、昼間と同じように学校のグラウンドに退避してきました。
若い人たちを中心に、あちこちで円陣を組んで酒盛りしています。
暗闇の雰囲気とお祭りのテンションと疲れが相まって、ふわふわしたとした気分。この時間がいつまでも続く様な錯覚に襲われました。
一晩中飲んで騒いだ、大学祭の後夜祭を思い出すなあ
夜祭りの雰囲気も味わい、芝生の上でのんびりしていると、どっと疲れが出てきたので、この日はこれで解散し、宿に戻りました。
ピーターコン後日祭のダーンサーイ村
翌日は、ホテルで朝食を食べた後に出発。
この日は、前日のうちに宿の人に相談して、終日車のチャーターをしました。
まずは、ダーンサーイ村の後日祭の儀式がどんな様子なのかを見に行くことにしました。
ワットポーンチャイに9時過ぎに着くと、お寺の堂内での儀式が終わったのでしょうか、装束を着た人たちが外に出てきました。
竹の神輿の上には、たくさんのご飯がお供えされていました。
バナナの葉に包まれたご飯が一列に並んでいます。
「村中から食べられるものをありったけ持ってきた」という演出なのでしょうか。
あまり見た目はきれいではないのですが、たくさんのご飯がもりもりに詰め込まれていて面白かったです。
祭り囃子の音楽とともに、お神輿は男性陣、ご飯は女性陣によって運ばれていきました。
運ばれた先は、昨日ロケットが打ち上げられた場所の更に奥にある川。
川岸にお神輿が運ばれていったので、てっきりお神輿をそっと川に流すのかと思ったら、おもむろにお神輿をひっくり返してばっしゃーん!
そんな投げ方をするとは思わなかった!
川の神様にご飯を食べてもらうためなのでしょうか。ひっくり返ったお供え物のご飯は、あっという間に水中に沈んでいきました。
この儀式では、女性の方が式を取り仕切っているのが印象的でした。
精霊召喚の儀式など、お坊さんが主導する仏教の儀式とは、一線を画す部分があるのかもしれません。
この儀式には、観光客はほとんどいなかったので、村の大切な儀式を垣間見させてもらって、とてもありがたい思いでした。
また、この川には、ピーターコンの仮面がいくつか浮いていました。
私たちは直接は見られなかったのですが。本祭の夕方に行われる「仮面を流す宗教行事」はここで行われていたのかな?
後日祭のこの日は、町中でピーターコンの仮面はほとんど見かけませんでした。まさに一夜限りのお祭りなんですね。
ルーイ空港までの寄り道スポット
ダーンサーイ村からルーイ空港までの移動時間を考慮しても、時間にゆとりがあったので、チャーターした車でいくつか寄り道をしました。
まずはダーンサーイ村のビューポイント。
ピーターコンのオブジェがアイドルの様に勢ぞろいしていて、ナイスなフォトスポットになっていました。
上の写真、後ろに子供たちがすっぽり隠れているよ!
次に、丘の上にあるワット ネラミット ウィパサナー。
お寺とチェディー(仏塔)の外壁が、ラテライトと呼ばれる赤土で作られているそうで、赤茶けた外観がタイの寺院としては珍しかったです。
敷地も非常に広く、比較的新しいお寺の印象を受けました。
帰りの車の中でも、ダーンサーイ村を練り歩く儀式の行列を目にしました。
真夜中から翌日の夕方まで儀式は続くそうで、本格的なものであることを実感しました。
ダーンサーイ村を後にし、最後に訪れたのは、ルーイ空港から車で30分程の場所にある、ホゥアイクラティン ダム。
この2日間でかなり盛りだくさんにお祭りを堪能したので、最後は少しのんびりしたかったんです。
このダムには、湖に筏を浮かべてご飯が食べられる場所がありました。
筏は、レンタル料金が中サイズ350バーツ、大サイズ600バーツでした。
入り口の屋台で申し込みをして、最初にご飯を注文します。注文は筏の上から電話で行うこともできます。
筏に乗り込みます。自分の筏の番号で注文と精算をするので、番号を覚えておきましょう。
筏は自走できないので、ロングボートに引っ張ってもらいます。
引っ張っていった先でボートとお別れして、筏はそのまま湖畔を漂うので、プライベート感というか孤独感が半端なくあります。
しばらくしたら、ボートでご飯が運ばれてきました。
2日間お祭りの大音量に囲まれていたので、ダム湖の静寂と水面をただよう筏の心もとなさに、力が抜け、リラックスしてきました。
普段食べているタイ料理も、この場所で食べればごちそう。思わずビールが進みます。
子供たちが「なんか甘いものとかないの?」と催促してきた辺りで、タイミングよく果物売りのおばさんが、ボートでやってきました。
タイのこういう商魂たくましさがホント好き!
飛行機の出発があったので滞在した時間は短かったのですが、この一息のリフレッシュが、旅の締めとしてぐっといい思い出になりました。
無事ルーイ空港に到着。午後2時頃、ルーイ空港を後にしました。
まとめ
ルーイ県ダーンサーイ村で行われるピーターコン祭り。本祭と後日祭の2日間にわたって参加してきました。
色とりどりの仮面と、その仮面の下の様々な人たちの飾らない素顔。
ピーターコン祭りは、村中をあげてのイベントという一体感が、これまで参加したどのお祭りよりも強く感じられました。
日帰りでも十分楽しさが味わえますので、興味を持たれた方は、是非訪れてみてくださいね。