ちょっとバンコクに住んでみました。

関西系ネクラ主婦のバンコク駐在妻日記

専業主婦17年→バンコクで給食のおばちゃん→5つ星ホテル勤務の薄井シンシアさんが凄い【書評】

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薄井シンシアさんという女性をご存知ですか?

私が彼女のことを知ったのは、とあるニュースサイトのインタビュー記事。

www.huffingtonpost.jp

「専業主婦は、立派なキャリア」と語る彼女のことが気になって、その著書を購入。あまりに面白くて、1日で読み切ってしまいました。

 

何が凄いって、まず、彼女の経歴が凄い。

30歳から17年間専業主婦をした後、47歳でバンコクで給食のおばちゃんとなり、その後ANAインターコンチネンタルホテル東京の営業開発担当副支配人という立場を経て、現在では外資系5つ星ホテル、シャングリ・ラホテル東京に勤務されているスーパーウーマン。

47歳で社会復帰してからのキャリアとは思えません。

でも実は、彼女もまた、私やこのブログの読者の多くと同じような「駐在妻」だったんです。旦那さんとお子さんを支えるため、タイを含め5つの国を転々としてきたそう。

著書「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」では、私たち駐在妻が漠然と感じている、「これからの生き方や仕事に対する不安」を、見事に打ち消してくれます。その内容を少しだけご紹介させていただきますね。 

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薄井シンシアさんプロフィール

まずは、改めて薄井さんのプロフィールを紹介します。

1959年、フィリピンの華僑の家に生まれる。日本国籍。国費留学生として20 歳で来日。東京外国語大学卒業後、日本人と結婚。 貿易会社に2年間勤務。

外務省勤務の夫を支え、30歳で出産した娘を育てるために専業主婦の道を選ぶ。5カ国で20年間暮らす。 娘のハーバード大学入学と同時に就職活動を開始。

47歳で〝 給食のおばちゃん〟からカフェテリアマネージャー( タイ)、会員制クラブの 電話受付 アルバイト( 日本) を経て、ANAインターコンチネンタルホテル東京に入社。 勤続3年で営業開発担当副支配人になる。現在、5つ星+のラグジュアリーホテル に勤務。

 薄井さんが20代の頃というのは、まだまだ女性が働くということには懐疑的だった時代。それでも絶対専業主婦にはなりたくないと思っていた彼女は、卒業後に入社した貿易会社、その後転職した広告会社でもバリバリ仕事をこなしていました。

子供を産んだ後も、絶対に復帰すると思っていたそうですが、出産後に芽生えた「この子を育てることが私の最大の仕事になるんだ」という直感のような感情に従って、すっぱり仕事を辞めて、その後17年間、家事と育児に専念されました。

その間、駐在妻としてナイジェリア、ニューヨーク、ウイーン、タイ、そして日本と3年毎に引っ越しを繰り返していたそうです。

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私もバリバリと仕事をやってきて、もし子供を産んでも絶対に仕事を続ける!と思っていた派。それが、夫の海外赴任に伴って仕事を辞めて、バンコクに来て出産をし、今は専業主婦として日々を過ごしています。

きっかけは違えど、薄井さんと同じような立ち位置にいる訳です。この予定外の専業主婦としての日々を、彼女はどのような心構えで過ごしていたのでしょうか。

 

主婦ほどクリエイティブな仕事はない

出産後、専業主婦となった彼女でしたが、漫然と家事をしていたのではありません。「会社で仕事をするように、家事をしよう」と決めて、徹底的に合理化を測ったんだそう。

外に出て仕事をしたいと思うなら、〝なんとなく主婦をやること〟をやめることが第一歩だ。

毎日決められた時間に、決められた仕事をする。気分で家事をしない日を作らない。ジョブ・ディスクリプションに従って、毎日14時までに仕事を終わらせて、その後は、学校から帰ってきた子供とのおしゃべりの時間…。

確かに会社で仕事をしているときに、「今日は気分が乗らないから」といってやるべき仕事を放棄する訳にはいきませんもんね。いやー私、この時点でダメ主婦です(;´∀`) めっちゃ気分で仕事してる…。

中でも目から鱗だったのは、「一ヶ月間の夕飯の献立スケジュール」です!本の中に実際に献立表が載っているんですが、これがめちゃくちゃ参考になる!

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「一ヶ月間の夕飯の献立スケジュール」とは、月曜は豚肉、火曜は魚、水曜は牛肉......と曜日ごとにメイン食材を割り振って、1ヵ月分の基本献立をあらかじめ決めてしまうというもの。本には実際の献立表が1ページ使って載っています。

そうそう。この「夕飯の献立を考える」という行為って本当に面倒くさい。誰かが考えてくれて、その通り作るだけなら負担はかなり減るのに…と何度も思ったことがあります。

いきなり一ヶ月は大変でも、一週間の献立を先に考えておくだけでも、かなり効率化が測れますよね。しかも食材を買い込んでしまって結局無駄にしてしまうこともなくなりそう。これは、早速マネをしています!

他にも、家事を効率化するためのヒントがたくさん盛り込まれていて、すごく参考になります。

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主婦ほど、クリエーティブな仕事はないし、主婦はマルチタスクの達人

この言葉に、うんうんと首が痛くなるくらい頷く主婦は、私だけではないはず。

家事のこと、子供のこと、毎日24時間、様々な仕事を先を予見し、工夫しながらこなさないといけない主婦の仕事は、本当に凄い仕事だと思います。

 

一生をかけてのワークライフバランス

私がこの本の中で一番印象的だった言葉を紹介します。

昨今、ワーク・ライフ・バランスとよく言われるけれど、一日、一週間、一カ月単位で捉える考え方ではなく、一生をかけてワークとライフのバランスをとるという考え方があってもよいと思う。

私は、三十〜四十代を主婦に専念した。とても満足だ。そして、いまは仕事に専念し、おそらくこの先十年は仕事に生きることになるだろう。つまり、私にとってワークとライフのバランスは十分に取れているのだ。

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 こうも薄井さんは語ります。

子育て後も専業主婦というレッテルを貼られたまま、さりとて仕事に復帰する手段や機会も中途半端なまま、社会と家庭のはざまで宙吊りにされている。専業主婦になったら一生仕事に戻れないと、いったい誰が決めたのだろう?

 実際には、薄井さんのように47歳で就職活動をして、主婦が仕事を得るのは難しいことだとは思います。薄井さん自身も、日本に戻ってから就職活動をしましたが、50代目前の主婦にはパートしかなく、最終的にはコールセンターの受付をを選んだと書かれています。

でも、日々の努力と強い意志で、いくらでもプライドを持てる仕事することは可能だし、実際それを先頭に立って示している薄井さんは本当にカッコいいです。

 

おわりに

私は、日本に本帰国したら、すぐ就職活動をする!と思っていました。それは、「専業主婦=ブランク」の時間が長引けば長引くほど、社会復帰への道が難しくなると思っていたから。

でも、「専業主婦はブランクではない」と薄井さんは本の中で強く語ります。

今まで、「専業主婦 / 駐在妻」である自分に、どこか卑屈になってしまう部分がありましたが、専業主婦としての自分にプライドを持っていいんだ!と背中を押してもらいました。

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って、プライドを持てるほど、主婦業をちゃんと出来てないのが現状なんですけどね (´∀`;) 果たして掃除をアヤさんに任せ、食事をデリバリーに頼りまくってる私でも大丈夫でしょうか?笑

なにはともあれ、現在の生活に漠然とした不安のある駐在妻の皆さんに、是非手にとってもらいたい一冊です。もちろん、働く女性や男性の方にも読んで欲しい。誰もが彼女の生き方、考え方に勇気を貰えます。Kindle版も出ていますよ(。・ω・)ノ゙